ATP賞テレビグランプリ
☆ATP賞審査の「方針と手引き」
審査委員長 長嶋甲兵(テレコムスタッフ)
長嶋甲兵「賞」で最も大事なのは、華やかな“授賞式”でも“賞金や賞品”でもなく、“多くの優れた作品が応募される”ことだ。今年も精魂込めて作り上げた「力作」「快作」「奇作」「問題作」…どんどん応募して頂きたい。「作品募集」に際し、今年度の審査方針、「審査会」の構成、若干の変更点などを、列挙する。応募のよすがにして頂ければ幸いである。

★「ATP賞審査会」の構成と「新人賞審査会」の新設

「ATP賞審査委員」はこれまで以上に、“フレッシュなメンバー”が集まった。
ドキュメンタリー部門は久保田直(ドキュメンタリージャパン)バラエティ部門は天笠ひろ美(ザ・ワークス)情報部門は中川幸美(クリエイティブネクサス)ドラマ部門は黒沢淳(テレパック)。平均年齢は若返り、女性2人が加わることで、これまで以上に多様な視点から作品を評価できるだろう。

さらに「新人賞」の選考は、今年度から別途審査会を設けることにした。審査委員の“負担を軽くする”という意味合い以上に、「若手制作者」がどんどん参加することで、「審査=作品批評」への関心や意欲を高め、将来的な「ATP賞審査」の礎とする意図である。メンバーはこれまでの「新人賞受賞者」から選ばせてもらった。木村純子(東京ビデオセンター)佐野達也(テレビマンユニオン)芹田洋(グループ現代)平田潤子(テレコムスタッフ)の4名。
委員長は長嶋が兼務する。
また昨年度から「新人賞」の応募資格を「30歳以下」とゆるくシンプルにしたため、応募作品は倍増加、30歳まで一度“落選”しても数回応募することも可能だ。但しその分新人賞受賞者たちがATPの未来を荷う存在となることを期待し、“厳格審査”を徹底したい。

★「ATP賞」の評価基準=より多様な面白さ、より新しい作品!!

「ATP賞」をどう評価するか? 明確なベクトルや基準があったわけではない。しかしギャラクシー賞、放送文化基金賞など他の「テレビ賞」と明確に違うのは、“現役の創り手たちが選ぶ賞”ということだ。そのため審査委員たちは多忙な時間を割き、何十時間にも及ぶ応募作品を視聴、時間をかけ一つ一つの作品を吟味し、それぞれの「創り手」としての視点をぶつけ、討論を重ねる。そのことを踏まえれば以下のような方向が考えられる。

1)審査委員それぞれを唸らせる“多様な面白さ”
2)審査委員(=作り手)を刺激する“斬新で独創的な手法や表現”

★「総務大臣賞」の差別化=海外出品

「総務大臣賞」と「ATP賞」はどう違う? この問題は実は積年の課題だったが、今年度から「海外賞出品を前提に国際競争力の高いコンテンツ…」
という方向が生まれた。“国際競争力”に叶うものが、どんな作品なのか? 審査会で検討すべき課題だが、以下のようなポイントが挙げられる。

1)世界的に課題や普遍的な対象(戦争、環境、芸術…)をユニークな視点で切り取る
2)“日本”の現在や歴史文化を深く掘り下げる
3)世界市場を刺激する、斬新で独創的な表現や手法

ATP賞のベクトルと重なるポイントもあり、どう差別化し角度をつけるかは「審査会」での課題としたいが、逆に「総務大臣賞」に特化した作品を各社で検討し、応募していただきたい。

★「上半期、下半期」それぞれで「優秀賞」を選考

審査のプロセスを重視し、同時に選考への関心を深めるため、昨年度に続き「審査会」を上半期、下半期にわけ、「作品の講評」を公開してゆく。(ATPのHPに掲載)
今年度は「上半期、下半期」それぞれで「優秀賞」を選出することにした。昨年度は「上半期通過」にとどめたが、「下半期作品」の印象が強くなる傾向があり、「上半期選考」を実質的なものにする意味合いだ。
同時に、例年「20本程度…」としてきた「優秀賞」を、応募本数の多寡や質に応じて厳選、
受賞の価値やプライオリティを高めてゆきたい。その反映として、これまで賞状だけだったが、今後は池田満寿夫氏デザインのトロフィー小が貰えることとなる。

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